「あなたの長所を教えてください」または「短所はありますか?」など、面接や自己紹介の場面で、自分の長所と短所を聞かれたことがある人はたくさんいますよね。
もし英語で説明するとしたら、長所と短所は何と表現すれば良いのでしょうか?
日本語には「強み・弱み」「利点・欠点」など、「長所・短所」と意味の似ている言葉がありますが、英語では正しく言い換えられないことも多いでしょう。
今回は、そんな「長所」と「短所」を表す英語表現を厳選し、例文とともに紹介していきます。
「長所」を表す3つの英語
英語には「長所」を意味する単語がいくつもあります。
単語によって微妙にニュアンスが異なるため、正しい意味をしっかりと理解しておくことがとても重要です。
まずは、「長所」を表す英語から紹介していきます。
good points
“good points”は、「長所」を表す最も簡単でわかりやすい英語です。
みなさん知っての通り、”good”には、「良い」や「上手」といった意味がありますよね。
直訳は「良いところ」となるので、英語が苦手な人でも比較的覚えやすい表現といえるでしょう。
〈”good points”を使った例文〉
His good point is that he can get along with anyone.
訳)彼の長所は、誰とでも仲良くできることです。
You should develop your good points.
訳)あなたはもっと長所を伸ばした方がいいでしょう。
I want to improve my good points more.
訳)わたしは、自分の長所をさらに磨いていきたいと思っています。
Try to see good points in people.
訳)人の長所に目を向けるようにしましょう。
strong points
“strong points”も、「長所」を表す非常に使用頻度の高い英語です。
“strong”は「強い」や「質の高い」といった意味を持っており、その人が持つ優れた技術や能力を表しています。
a particular skill or ability that a person has
その人が持っている特定の技術や能力
〈”strong points”を使った例文〉
Your strong point is that you always have ambition.
訳)あなたの長所は、常に向上心があることですね。
My strong point is that I’m curious.
訳)わたしの長所は、好奇心旺盛なところです。
Her strong point is that she doesn’t give up no matter how painful things are.
訳)彼女の長所は、どんなに苦しくても諦めないことです。
Every man has his strong points.
訳)誰でも、その人なりの長所があるものです。
strength
“strength”も、「長所」を表す英語としてよく使われる表現で、「長所」のほかに「強み」と訳されることが多いです。
“good points”と”strong points”と同様に、その人の持つ能力やスキルが優れていることを表しています。
a good quality or ability
長所、強み、能力
〈”strength”を使った例文〉
My strength is that I work diligently.
訳)わたしの長所は、丁寧に仕事をすることです。
Your strength is being able to enjoy everything.
訳)何事も楽しんでできることが、あなたの長所ですね。
My strength is that I can forget it the next day if I am down.
訳)わたしの長所は、落ち込んでも翌日には忘れてしまうということです。
You’ll do better if you play to your strengths.
訳)あなたの長所を活かせば、きっとうまくいくでしょう。
「短所」を表す3つの英語
「短所」を意味する英語も、ひとつだけではありません。
先に述べた「長所」の対義語でも、単語それぞれイメージやニュアンスが少しずつ異なります。
英語の意味を正しく理解しておくことで、誤解を招かずスムーズな会話が可能になるでしょう。
では、「短所」を表す英語を紹介していきます。
bad points
“bad points”は、「短所」を意味する最も覚えやすい英語です。
「長所」で紹介した”good points”とセットで頭に入れておくとわかりやすいでしょう。
日本語訳は、「悪いところ」や「直したいところ」のようにも表現できます。
〈”bad points”を使った例文〉
What is your bad point?
訳)あなたの短所は何ですか?
Your plan has both good and bad points.
訳)あなたの案には、長所も短所もありますね。
I know my bad points.
訳)わたしは、自分の短所を自覚しています。
Her bad point is that she gets irritated easily.
訳)彼女の悪いところは、すぐにイライラしてしまうことです。
weak points
“weak points”は、「短所」を表すほかに「弱点」や「欠点」といった意味を持っている英語です。
日本語でも、弱みや苦手を指して「ウィークポイント」と言いますよね。
英英辞書にもあるように、”weak”が「弱点」や「難点」などを表していることがわかります。
the thing that can cause somebody or something to fail
弱点
〈”weak points”を使った例文〉
My only weak point is that I lack confidence.
訳)わたしの唯一の弱点は、自信が足りないということです。
I often copy someone’s way of doing things, which can be my strong and weak points.
訳)よく人のやり方をマネするのは、わたしの長所でもあり短所でもあります。
Don’t focus on your weak points. Discover your strong points first.
訳)短所ではなく、まずは自分の長所を見つける習慣をつけましょう。
You still need to improve on the weak points.
訳)あなたは、まだ短所を改める必要があります。
weakness
“weakness”も、「短所」や「弱み」を表す英語のひとつです。
「強み」を意味する”strength”の対義語で、”strength and weakness”というフレーズもよく使われます。
that makes you likely to fail
弱点
〈”weakness”を使った例文〉
Please tell me about your strengths and weaknesses.
訳)あなたの長所と短所を教えてください。
His generosity is both his strength and his weakness.
訳)彼の寛大さは、長所であると同時にまた短所でもあります。
There is no one without a weakness. Everybody has strengths and weaknesses.
訳)弱点のない人なんていません。誰にでも、長所と短所があります。
You don’t have to hide your weaknesses.
訳)短所を隠す必要などないのです。
「長所と短所」を表すさまざまな英語表現
「長所」と「短所」を表す英語は、ほかにもたくさんあります。
人の性質や能力に限らず、「長所と短所」をセットで表現するときによく使われるフレーズを3つ紹介します。
pros and cons
最も一般的な表現で、物の機能やサービス、意見の賛否にも用いられます。
ビジネスシーンでの使用頻度が比較的高いフレーズです。
We discussed the pros and cons of buying a bigger building.
訳)わたしたちは、より大きなビルを買うことの是非について話し合いました。
advantages and disadvantages
何かを達成するための「有利・不利な点」または「強み・弱み」という意味の英語です。
日本語の「○○にはアドバンテージがある」をイメージすると覚えやすいでしょう。
There are advantages and disadvantages to saving electricity.
訳)節電には長所と短所があります。
merits and demerits
ある物の、後天的に備わった「長所・短所」、「価値」や「評価」などを指した表現です。
日本語の「メリットとデメリット」と同じ使い方をします。
The new policy has both merits and demerits.
訳)新しい政策には、メリットもデメリットもあります。
まとめ
「長所」と「短所」を表す英語表現を厳選し、例文とともに紹介しました。
「長所」は、英語で”good points”、”strong points”、”strength”です。
対する「短所」は、”bad points”、”weak points”、”weakness”と表現します。
日本語でもいえることですが、「長所」と「短所」はセットで使われることが多いので、どちらか一方が抜けてしまわないようにしっかり覚えておきましょう。
自分の長所と短所をスラスラ言えるようになっておくと、英語の面接や急な自己紹介も怖くなくなりますよ。
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