子どもをちょっと驚かせたいとき、日本語で「バァ!」なんて言いますが、英語圏ではそんなときどのような言葉を使うか知っていますか?

今回の記事では英語booを紹介します。booは様々な意味で使われる面白い表現、この機会にそれらを一気に学びましょう。

booの意味や読み方

booの意味や読み方

さて、booという表現は日本人に親しみのある表現でしょうか?まずは、おもに使われる意味、そして読み方を紹介します。

booについて

booの読み方は「ボー」ではなく「ブー」です。かの有名なザ・ドリフターズのメンバー高木ブーさんのブーです。ブーさんの本名は高木友之助さんですが、意外と感じるほど高木ブーさんとして親しまれています。ウクレレを弾く姿もすぐにイメージできますね。

さて、このブーを英語にするとbooになります。booにはいくつかの意味がありますので、以下紹介しましょう。

  • 親しい人への愛称としてのboo
  • ハロウィンで仮装して人を驚かせるboo
  • ベイビーをあやすときのboo
  • スラングとしてのboo

booという言葉はなかなか面白そうですね。次から、それぞれを詳しく解説していきましょう。

my booの意味

ひとつ目のbooは、親しい人へ愛称として使うbooの紹介です。インスタなどSNSの人気で、booという言葉は愛情表現の一つとして使われるようになりました。

boo

アメリカのカジュアルな表現でbooとはperson(人)のことを表します。どんな人かと言うと、例えば親しい友人、大切な人、ボーイフレンドやガールフレンドなどがその対象です。
気軽な感じで自分にとって良い関係の相手を呼ぶときにぜひ、booを使ってみましょう。

Aさん
Hey boo, let’s go for a walk!
訳)ねぇ 散歩に行こうよ!

例文では特にbooを訳していませんが、この会話は家族や親しい間柄の相手に向けての声がけというニュアンスになります。

booにはこのように遊び心があり、相手がこの良い関係を受け入れていることを示します。もし、外国人からbooと言われるのが嫌でなく可愛いニックネームだと感じるのであれば、あなたも相手にbooを使ってみてください。ただ、ブーは嫌だなと思うのであれば、そこは遠慮せずにコミュニケーションをとって気持ちを伝えましょう。

my boo

恋愛関係にある場合、外国人は相手を愛称で呼ぶことが珍しくありません。愛称で呼んだり呼ばれたりすることはお互いのリレーションシップを円滑にすることにもなります。
booを”my boo”にすることで「私の大切な人」という意味合いになります。my booは、特にアメリカでスラングとしてロマンティックな関係にあるパートナーを意味します。

Aさん
I’m looking forward to going to a party with my boo at the weekend! I’ll introduce him to everyone.(米英語の場合on the weekend)
訳)週末、恋人とパーティに行くのが楽しみ!彼をみんなに紹介するわ。

my booの置き換え表現

英語には、my boo以外にも愛する人を呼ぶときの愛称があります。以下、それらを挙げてみましょう。

  • my love
  • love
  • darling
  • sweetheart
  • sweety
  • honey
  • baby
  • bae(babyの短縮形)

ハロウィンの「BOO」

2つ目は、ハロウィンに関係するbooを紹介します。ハロウィンとは実はアメリカ発祥ではなく、イギリスと北フランスに住んでいたケルト人によって行なわれていたお祭りです。
いったいbooがハロウィンにどう使われるのでしょう?!

ハロウィンのboo

booには誰かを驚かせるときに使われるという特徴があります。日本語で言う「バァ!」に当たると言えるでしょう。
日本でも、ハロウィンでは子どもも大人もカボチャ、コウモリ、ガイコツやゾンビなどに仮装して盛り上がります。筆者が住むイギリスでも、ハロウィン当日は、仮装をした子供達がドアをノックし、trick or treat!と言ってお菓子をもらっていきます。

こういった楽しい人々が口にするboo!は、誰かを驚かせる効果を持つ言葉として使われます。boo! trick or treat!も、相手を怖がらせて盛り上がる瞬間です。

Aさん
There were 5 children at the door who were dressed up and made me jump by saying, “Boo! Trick or treat!”
訳)ドアのところに仮装した5人の子どもたちがいて「ブー!お菓子くれないとイタズラしちゃうよ」と言って、私を驚かせたのよ。

悪意のある脅しとはまったく違う可愛い驚きですね。
例文で分かるようにdress upで仮装するのフレーズになります。10月31日のハロウィンデーにboo!が使われるのか、今年はぜひ注目しましょう。

赤ちゃんに「boo」

赤ちゃんに「boo」

ハロウィンで人を驚かせるときに「バァ!」のニュアンスでbooが使われることが分かりました。さらに、booは赤ちゃん言葉である点も紹介しましょう。

peek a booで「いないいないばぁ」

booは「バァ!」に当たる表現ですが、スラングpeek a booにすると赤ちゃんを喜ばせるときの「いないいないばぁ」になります。赤ちゃんに向かって顔を両手で隠し、「いないいないばぁ」のばぁ!のときに手を広げて顔を出しますが、このばぁ!は驚かせるときに使う言葉がbooの特徴がよく出ていますね。

Aさん
My baby laughed a lot when I did peek a boo, I love it!
訳)いないいないばぁをしたら、ベイビーが大笑いしたの、これとっても好き!

Boo Foo Woo

NHKの番組に「いないいないばぁ!」があり、0歳のベイビーから楽しめると言われています。お子さんにいないいないばぁと英語で言いたいときにはpeek a booということが分かりました。
ここで、もうひとつNHKの子ども向け番組があったことを紹介しましょう。それが”Boo Foo Woo(ブーフーウー)”です。ブーフーウーは、1960年から1967年まで放映された着ぐるみによる人形劇です。子豚の兄弟ブー・フー・ウーが活躍します。「おかあさんといっしょ」の初代ぬいぐるみ人形劇だったということはあまり知られていないかもしれません。さらにこの人形劇はイギリスの童話「三匹の子ブタ」の後日談だったことも皆さん、知っていたでしょうか?

peek a booにしても、Boo Foo Wooにしても、子どもたちの心を掴んできたんですね。

booの意味 – スラング

続けてのbooですが、ここではスラングをみていきます。

boo-booで「ばかばかしいミス」

急いでテーブルへ歩いていたら、持っていたマグからコーヒーがこぼれてしまった、、、拭き掃除に逆に時間がかかってしまった。こういうことはばかばかしいミスでしょう。この「ばかばかしいミス」をスラングboo-booが表現します。他の表現にするとa stupid mistake(バカな間違い)またはan embarrassing mistake(恥ずかしいミス)になります。

Aさん
I made a boo-boo again, I was angry at myself.
訳)またバカな間違いしちゃった、自分に腹立ったわ~

なお、boo-booは引っ掻き傷のような小さな怪我のことも表現します。

ブーイングの英語

最後は、皆さんにも親しみのあるブーイングの英語表現の紹介です。コンサート会場などで、観客が出演者、またはスポーツスタジアムで選手へ不満や怒りが起こったとき、それを表現するために行なわれる行為がブーイングです。

booing

ブーイングの英語はbooingです。booingは15世紀にまで遡り、そもそもは牛の鳴き声を真似したものでした。それがなぜか嘲笑の象徴となりました。
誰かや何かに対して、大勢がまとまって親指を下に向けたジェスチャー付きで”boo!”とすることもあります。

Aさん
Booing is an act of publicly showing displeasure for someone or something.
訳)ブーイングとは、誰かまたは何かに対して、公然と不快感を表す行為です。

イギリスでは強い反対、または不同意を表明するためのブーイングがフットボール観戦でも見られる光景です。

Aさん
People behind me started booing at the play by the goalie.
訳)私の後ろの観客が、ゴールキーパーのプレーに対して、ブーイングを始めた。

まとめ

ちょっと驚かせたいとき、日本語で「バァ!」、赤ちゃんへのpeek a boo、boo-booで「ばかばかしいミス」、そしてmy booが恋愛関係の相手への愛称として使われることを紹介しました。このようにbooはスラングとして様々な意味を持つ面白い単語です。この機会に、ブーイング以上にブーを使えるようにしていきましょう。

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