「準2級には合格したけれど、2級はまだ難しそう…」「準2級プラスってどんな試験?」

英検準2級プラスに合格するためには、準2級プラスの合格点を知り、効率的に準備することが重要です。まず、合格点は通常60%以上とされていますが、正確な得点は年度や試験回によって変動することがあります。そのため、目標としては7割以上の得点を目指すとよいでしょう。

また、効率的な学習戦略として、過去問題を繰り返し解くことが挙げられます。これにより、出題傾向を把握し、自分の弱点を明確にすることができます。さらに、リスニング力を強化するために、英語の音声教材を日常的に聞く習慣をつけることも有効です。これらの戦略を組み合わせることで、試験本番で自信を持って臨むことができるでしょう。

この記事では、英検準2級プラスの基本情報から合格率・レベル・学習のヒントまで、やさしく解説していきます。英語が得意なお子さんなら、小学生でも挑戦可能なレベルです!親子での学習に役立つよう、分かりやすくまとめました。

準2級プラスの合格率はどのくらい?準2級と比べてどう?

合格率はどのくらい?準2級と比べてどう?

英検準2級プラスは、まだ実施回数が少ないため明確な合格率データは公表されていませんが、準2級の一次試験合格率(約30〜35%)と2級(25〜30%)の中間と推定されています。つまり、準2級プラスの一次試験合格率は、30%前後だと推定されます。準2級よりも語彙力・読解力・要約力が求められるため、「小学生には難しすぎるのでは…」と不安に思う親御さんもいらっしゃるかもしれません。もちろん、難易度は確実に上がりますが、出題形式が整っており、対策をしっかりすれば、小学生でも十分に合格可能です。

また、二次試験(面接)は準2級・2級ともに約80%と高めの合格率が出ています。その間に位置する英検準2級プラスも同等の合格率だと考えられます。つまり、まずは一次試験の筆記対策を丁寧に進めることが大切です。
習い事として英会話スクールに通ったり、通信講座や学習塾などで英語学習を続けてきたりしたお子さんにとっては、準2級プラス合格は「次のステップ」として自然なゴールになります。

合格点は何点?  全部できなくても受かる!

英検準2級プラスの一次試験(リーディング・リスニング・ライティング)と二次試験(面接)は、それぞれ満点が625点で合計1875点に設定されています。合格基準は一次試験で75%程度(約1402点)、面接試験では68%程度(約427点)と言われています。
つまり、すべての技能で満点を取らなくても、準2級プラス合格は十分可能です。
得意なパートでしっかり得点できれば、多少のミスや苦手分野があっても合格ラインに届きます。たとえば、ライティングやリスニングは形式的で得点しやすいので、そこで80~85%ほどの高得点が取れれば、リーディングで多少ミスがあってもカバーできます。
面接も、難しい言葉を知っていなくても、「自分の考えを英語で伝えようとする姿勢」が高く評価される試験です。つまり小学生でもチャンスは十分にあるということです。
「一次試験さえ突破できれば、合格しやすい」というのが英検準2級プラスの特徴です

参考記事:英検CSEスコアとは

レベルはどれくらい?高校初級~高校中級のステップアップ級

英語学習の習慣化に必要なベビーステップ

英検準2級プラスは、その名のとおり「準2級」と「2級」の間に位置する新しいレベルの試験で、高校1年生から2年生レベルの準2級と、高校卒業レベルの英検2級のちょうど中間にあたります。この試験は、英語力を段階的に伸ばしていきたい学習者にとって非常に有効なステップアップの場となっており、特に「準2級は簡単すぎるけど、いきなり2級は不安…」と感じる受験者に適した内容になっています。

語彙

準2級プラスのレベルは、単に語彙数や文法事項が多くなるだけでなく、英語の総合的な運用力をより高いレベルでバランスよく求められます。語彙面では、必要とされる単語数がおよそ4,000語前後となり、これは準2級(2,600〜3,000語)に比べて約1,000語多いボリュームで、2級(5,000語以上)に近づく量となっており、抽象的な表現や学術的な単語も含まれるため、語彙力の底上げが必須となります。

文法

また、文法面でも、ただ中学校や高校初級レベルの文法を押さえているだけでは対応が難しくなってきます。たとえば、過去完了形(had+過去分詞)や関係代名詞(that, which, whose など)、分詞構文、仮定法など、より複雑な構文を正確に理解し、読み取る力が求められます。加えて、こうした文法を「実践的に使える形で」ライティングやスピーキングに活かす応用力も重要です。読解だけでなく、文章構造を把握した上で自分の意見や要約を英語で表現できるようにする必要があるのです。

ライティング

英検準二級プラスのライティング試験では、準2級プラス独自の要約問題(25〜35語)と意見文の作成が求められます。まず、要約問題では、与えられた英文の内容を要点をおさえて簡潔にまとめる形式であり、情報の要点を見極めて短い英語で表現する力が問われます。

また、従来の準2級と同様に意見文(50〜60語)の出題もあるため、「情報を読む力」「自分の意見を英語で書く力」双方が求められる構成です。要点を抽出する際は、特に主題や結論部分に注意を払いましょう。練習として、短い記事を読み、その要点を自分の言葉で要約する習慣をつけると良いでしょう。

一方、意見陳述文では、50〜60語で、自分の意見を明確にし、それを裏付ける理由を示すことが求められます。意見を述べる際は、必ず理由を2つ添えることが重要です。例えば、「私は〇〇だと思います。なぜなら△△だからです」といった構造で文章を組み立てると、説得力が増します。さらに、可能であれば具体例を挙げると、より説得力が高まります。

準2級プラスのライティングでは、25語~35語での要約問題と、意見陳述文(50〜60語)の出題もあるため、「情報を読んでまとめる力」「自分の意見を英語で書く力」の両方が求められる構成です。

実践的なポイントとして、過去問題や模擬テストを使用して実際に書いてみることをお勧めします。これにより、時間内に書く訓練ができ、試験本番でのパフォーマンス向上につながります。

長文読解

長文読解のパートでは、Eメール形式の読解に加え、エッセイ型の説明文の理解が含まれます。このエッセイ文では、筆者の主張とその理由を読み取り、全体の構成を把握する読解力が必要です。段落ごとに異なる論点や根拠が示されることもあるため、単に単語が読めるだけではなく、英文の論理展開や文の意図をしっかり読み取る練習が必要です。

リスニング

リスニングでは、準2級と比較して音声のスピードや内容がワンランク上がります。会話やアナウンスを聞いて、細かな情報を聞き取るだけでなく、話の流れや登場人物の意図、心情を推測する力が求められます。音声は一度しか流れないため、集中力と同時に、場面や登場人物の関係性を短時間で理解するスキルも試されます。

このように、英検準2級プラスは「読む・書く・聞く・話す」すべての技能をバランスよく鍛える必要がある試験です。単語や文法だけではなく、「使える英語」を身につけるという視点が必要になります。受験に向けては、英単語の暗記にとどまらず、英文を正しく読み取る力や、自分の考えを英文で的確に伝える力、そして英語での聞き取り・応答力を高めることが重要です。
準2級に合格した小中学生に取って、準2級プラスは非常に有意義な橋渡しの級といえるでしょう。

2級リスニングとの比較

「2級のリスニング問題は、準2級のリスニング問題より、格段に難しくなる」という声も聞かれますが、準2級プラスのリスニング問題は、どんな感じなのか、その難易度はどうなのかという点が気にかかりますね。

準2級プラスのリスニング問題は、準2級のリスニング問題と2級リスニング問題と、その問題形式と難易度の面から分析してみましょう。

準2級プラスのリスニング問題は、問題形式からいうと、2級リスニング問題に近いです。準2級リスニング問題が第1部から第3部までの3部構成なのに対して、準2級プラスのリスニング問題は、2級リスニング問題と同様に、対話を聞き、その質問に対して最も適切なものを4つの選択肢から選ぶ第1部と、英文を聞き、その質問に対して最も適切なものを4つの選択肢から選ぶ第2部から構成されています。

準2級プラスのリスニング問題は、問題形式は2級リスニング問題に近いことが分かりましたが、その難易度は実際のところ、どうなのでしょうか。

英検準2級を受験後に、2級を受験した生徒さんから話を聞くと、「2級ではリスニングの第2部がとても難しくて、なかなか点数が取れない」という声が上がってきます。リスニングでは、男女の対話形式は流れが分かりやすく、意味が取りやすいけれど、英文パラグラフを読まれた後に質問に答えるのは難しいようです。

準2級プラスのリスニング問題でも、第2部は2級と同じ形式で、英文パラグラフの後に質問が来ますが、2級リスニングの第2部と比べて、英文を読むスピードも遅めで、内容も比較的簡単なものになっています。

英検2級になかなか合格できない原因としては、ボキャブラリーや読解力、ライティング力の不足という問題もあるでしょうが、リスニングが弱いという問題もきっとあるでしょう。英検は4技能がバランス良く整っていないと合格できない試験なので、準2級プラスのリスニング問題でしっかり練習して受験し、2級へとステップアップしていくという方法も有効だと考えられます。

もちろん、ボキャブラリーもあり、リーディング、ライティング、リスニングが得意な人もいるので、そういう人は準2級プラスを飛ばして、2級を受験するというのもありですが、一次試験で問われる3技能のうち、どれか一つでも苦手なものがあって、それが足を引っ張っているようなら、準2級に合格した後、準2級プラスを受験するというのがおすすめです。

準2級プラス独自のライティング要約問題

準2級プラスでは、リーディングやリスニングの問題に加え、独自のライティング要約問題が含まれます。これは、与えられた文章を読み、その内容を要約する能力を試すものです。この要約問題に対応するためには、まず文章の主題や要点を迅速に把握するスキルが必要です。具体的なアドバイスとしては、文章を読みながら重要なポイントに下線を引くなどして、情報を整理することが挙げられます。また、要約を書く際には、自分の言葉で内容を表現することを心がけ、原文をそのままコピーしないように注意が必要です。これらの練習を積み重ねることで、要約問題に対する理解が深まり、試験本番での対応力が向上します。

ライティング問題形式と具体的な解き方

準2級プラスのライティング要約問題では、与えられたテーマについて自分の意見を短いエッセイ形式で述べることが求められます。具体的な解答例としては、ライティング要約問題では、キーワードを見つけ出し、文章全体の流れを把握することが解答の鍵となります。

準2級プラスの要約問題は、2級の要約問題に比べると、英文がかなり短いです。2、3文から構成される段落が3つあるだけで、それを25語~35語の英文でまとめます。各パラグラフを1文で書くことで、指定された語数の要約ができます。

準2級プラスってどれくらいすごいの?

結論から言えば、小学生や中学生で英検準2級プラスに合格するのは“すごいこと”です。

なぜなら、

  • 要約や意見陳述文など、アウトプット型の英語力が必要
  • 高度な語彙と文法の理解
  • リスニング・面接など、即時の対応力とスピーキング力も求められる

さらに、準2級プラスに合格しておくと…

  • 英検2級へのステップアップがスムーズになる
  • 高校・大学入試の英語に自信がつく
  • 英語で「自分の考えを表現する力」が身につく

つまり、準2級プラスは英語の基礎から応用への橋渡しとなる非常に価値ある級です。実力の証明になるのはもちろん、将来的な英語力向上にも大きくつながります。

実際、日本国内にずっと住んでいて、海外経験もほとんどないお子さんにとって、小学生や中学生で英検準2級や準2級プラスに合格するためには、かなり英語学習に力を入れて取り組まないと、実現しづらいものです。

準2級に合格した後、2級に合格するまでに、どれぐらいかかるかについて調査したところ、2年ぐらいかかっているという結果が得られたため、準2級プラスという級が設置されるという運びになりました。

準2級に合格してから、ゆうに2年以上経つけれど、まだ2級に合格できるレベルに達していないという方には、ぜひ準2級プラスの受験がおすすめです。

準2級プラスの受験料もかかりますが、準2級プラスを受験する最大のメリットは、英検2級へのステップアップがスムーズになるということでしょう

近年、日本では、小学生から大学生までの学生がこぞって英検を受験しています。その理由の1つとして、高校入試や大学入試で、英検の資格を持っていると加点になるということが挙げられますが、ほとんどの学生が高校3年までに、英検2級まで合格できているかというとそうではないです。

英検準2級に合格した後、2級になかなか合格できない学生もかなりいます。準2級と2級のレベルの差が大きくて、2級に挑戦したけれど、なかなか合格できなくて、2級合格をあきらめてしまうという学生も現実的にいるのです。

そういった学生さんは、準2級プラスを受験して合格することで、着実に一歩ずつ英検2級合格に向けて、アップグレードしていけるのではないでしょうか。

ママでもできる!英検準2級プラス合格までの道のり

保護者のサポートポイント

「英語が苦手だから不安。」というお母さんでも大丈夫!英検準2級プラスの合格は、正しいステップと少しの工夫でしっかり目指せます。ここでは、お母さんが英語に自信がなくてもできる、お子さんの学習サポート法をご紹介します。

ステップ1 今の実力をチェックする

まず大切なのは、「何から始めればいいか」を知ること。そのためには、お子さんの現在の英語力をざっくりと把握しておきましょう。
以下のようなチェックをしてみてください

  • 中学英語(be動詞、一般動詞、現在進行形など)が理解できているか?
  • 簡単な英文(100〜150語程度)が読めるか?
  • 英語の音声を聞いて、だいたいの意味が分かるか?

この段階で完璧を求める必要はありません。弱点や得意な部分が見えてきたら、それが学習のスタートラインです。

ステップ2 単語は「毎日20語」でコツコツと

準2級プラスでは約4,000語程度の単語力が求められます。一気に覚えるのは大変なので、小分けにして毎日少しずつ覚える習慣をつけましょう。

おすすめの覚え方

  • 朝:5語をチェック
  • 放課後:10語を暗記
  • 就寝前:朝・昼に学んだ15語を復習

さらに効果的なのは、「例文ごと丸ごと覚える」方法です。文中での使い方を一緒に覚えることで、記憶に残りやすくなります。

ステップ3 文法は「使って覚える」が鉄則!

準2級プラスでは、直接的に文法を問う問題は出ません。しかし、文法が分からないと文章理解に影響が出てしまいます。文法の知識は「自分で使えるレベル」にすることが重要です。

特に重点的に押さえたい文法

  • 現在完了
  • 受動態
  • 関係代名詞
  • 分詞構文
  • 仮定法

学習法のコツ

  • 1日1つの文法を選び、3〜5文の例文を自作してみる
  • 声に出して読む(記憶定着に効果的)
  • 家で一緒に「今日の英文法チャレンジ」として親子で取り組むのもおすすめ

ステップ4 リスニングは「生活の中に英語を」

リスニング力は、日々の積み重ねで育ちます。最初は聞き流しでも構いません。15分×毎日を目安に、英語の音を生活に取り入れていきましょう。

リスニング習慣の作り方

  • 朝ごはんの時間に英語アニメを流す
  • 学校の行き帰りに英語のオーディオブック
  • 寝る前に英検リスニングの過去問音声を聞く

段階を追って、「聞き流し→内容理解→書き取り」とステップアップしていけると理想的です。

ステップ5 過去問演習で「試験慣れ」

基本的な力がついてきたら、過去問に取り組みましょう。最初は時間を気にせず解いてOK。間違えた問題は、「なぜ間違えたか」を一緒に考えることが大切です。

ライティングの対策ポイント

  • 意見文は「型」を覚えることで書きやすくなる
  • 要約問題は「短くまとめる力」を養う必要あり
  • 模範解答を音読するのも効果的!

おすすめ教材:「英検準2級プラス対策 予想模擬テスト」(旺文社)

ステップ6 面接(スピーキング)はパターンで攻略

面接では以下の流れで試験が行われます

  • 音読
  • パッセージ内容への質問
  • イラストの描写
  • 意見を述べる自由回答

対策のコツ

  • よく出る質問に対して、短くてもいいので答える練習
  • イラストを見て、「He was~ing.」などの過去進行形で描写
  • ナレーションは1つのイラストに対して2文作る
  • 返答に迷ったら笑顔で “Sorry?” と聞き返してもOK

まとめ:「準2級プラス」は確実に英語力を高めたい子のための最適ルート

準2級と2級の間にある「準2級プラス」は、決して「中途半端な英検の級」ではありません。むしろ、2級に向けて必要な力を無理なく身につける絶好のステージだと考えられます。
「今の実力では2級はまだ厳しい…」「でも、準2級では物足りない!」
そんなお子さんにとって、準2級プラス合格は自信をつける大きな一歩になり得ます。

英検準2級プラスに合格するためには、ただ単に試験対策を行うだけでなく、日常的に英語力を高める工夫が必要です。まず、基本的な説明としては、準2級プラスでは日常会話や簡単なニュース記事を理解できる能力が求められます。

このため、日々の生活の中で英語に触れる機会を増やすことが重要です。具体的なアドバイスとしては、英語の音楽や映画を楽しむ、英語で日記をつけるなど、英語に親しむ習慣を取り入れると良いでしょう。また、語彙力を高めるために、毎日少しずつ新しい単語を覚えることを心がけましょう。
お母さんが英語に詳しくなくても大丈夫!毎日少しずつ語彙・読解・リスニング・ライティングを積み重ねていけば、必ず合格に近づきます。

実践的な合格対策としては、オンライン英会話を利用して実際に英語を話す練習を積むことも、合格につながるでしょう。れにより、リスニング力とスピーキング力の向上が期待できます。これらの取り組みを通じて、英語のスキルを効率的に伸ばし、英検準2級プラス合格を目指しましょう。

オンライン英会話の英検合格コースの受講は、リスニング力とスピーキング力を伸ばすのにうってつけです。準2級プラスのリスニングは、2級のリスニングと同じ問題形式で、2級より内容が簡単になっているとはいえ、リスニングがあまり得意じゃない方にとっては、難しく感じられるかもしれません。

「2級のリーディング、ライティング、リーディングは難しすぎて歯が立たないけれど、準2級プラスなら何とかできるかも!」と感じる人もきっといるでしょう。この「できるかも!」と思える環境を作ってあげることが、最大のサポートです。焦らず、楽しみながら、一緒に英検準2級プラス合格を目指していきましょう!